Kiyoshi Miyaji #01
『かれとわたしとはんぶんのパピコ』※会話のみ
「みーやーじー!アイス奢って!」
「はあ?なんでだよ、轢くぞ」
「えー、いいじゃーんー」
「金ねぇよ」
「じゃあ、じゃんけんで負けた方が奢るってことで」
「ノった」
『じゃんけん、ホイ!』
「っし!俺ハーゲンダッツな!」
「えーパピコがいいー」
「てめっ、パイナップル投げんぞまじで」
「お金ないからパピコね決まり!」
「しゃーねぇなー……」
「はい、宮地の分」
「ん、サンキュ」
「やっぱりアイスはパピコだよね〜」
「ああそうだな、お前みたいなお子様にはお似合いだ」
「……宮地もハーゲンダッツよりパピコの方がお似合いよ」
「ああ?……てめぇ、そんなに轢かれてーのか」
「ぼうりょくはんたーい!」
「あれ、先輩達なにやってんすか?」
「あ!高尾!いいとこにきた!」
「おい高尾!そいつ捕まえてろ!轢くから!」
「はい?……いやいや!!!普通に考えて無理っしょ!!っていうか、先輩らなに仲良くパピコ持ってんすか」
「先輩命令だ、高尾」
「じゃんけんで負けた私が奢ってあげたんだよー!もう私ってばやっさしー」
「宮地さん相変わらず横暴!……へー。もういい加減付き合っちゃえばいいんじゃないっすかね」
『や、何言っちゃってんの、高尾』
「誰がみゆみゆ以外の女と付き合うかよ。しかもこいつとかこっちから願い下げだ!高尾もこいつもまとめて轢くぞ!」
「いや、それこっちの台詞だから!!誰がこんなドルヲタ不良と付き合うもんかっ!」
「あー……えっと、まぁ、それはいいっすけど、早くしないとパピコどろどろに……、って聞いてないよなー」
(一緒にいない日なんてない癖に、これで付き合ってないとかどこぞのキセキか!っての……)